2020年3月16日
先日、お客様の畳の表替えをさせて頂きました。
畳の表面になるゴザの種類も色々あるのですが、畳の縁もたくさんの種類があります!
畳の縁はこちらの部分です↓
畳縁は「たたみべり」と呼ばれ、畳の長い面に付けられた布のことを指します。
なぜ畳縁があるか?というと・・
畳の角の摩耗を防ぐと同時に、畳を敷き合わせる際にできやすい隙間を無くす役割があるとのことです。
畳縁ってデザインだけなのかな?と思いきや、実は機能的な面があるんですね!?
昔は畳縁の模様、色が身分等を表すものであったらしいです。
ですので、和室を歩くとき「畳の縁を踏んではいけない」といった話を聞いたことがあるかと思います。
これは畳の縁には、家紋を入れる時代の名残で、家紋、つまりご先祖様の顔を踏むことにつながるので、失礼なこととして言い伝えられたのでしょう。
他にも、昔は畳の隙間から刀や槍で刺すことがあった時代に身を守るために畳の縁を踏まないっということがあったとのことです。
畳の縁だけでも、色んな歴史的な背景があるんですね!?
そんな話をしながらお客様と、数ある畳縁のデザインから、お気に入りの1つをお選び頂きました!
お客様からも「畳への見方が変わったね。畳に愛着が出てきた!」とおっしゃって頂きました。
最近和室が少なくなってきていますが、畳のいぐさの香りは、やっぱりいいですね!